2014年3月25日火曜日

男の生き方 5つの言葉


3月23日、TBSテレビの中で二人の「男」を観ました。

一人はトヨタ自動車創業者の豊田喜一朗(写真下)。「小説日銀管理」(本所次郎著)をドラマ化したスペシャル番組『LEADERS』。終戦直後、経営危機に瀕したトヨタ自動車。長期化した労働争議の中で日銀名古屋支店からの融資で乗り切った史実。引責、社長退陣後、間もなく朝鮮動乱が始まり、軍用トラックの特需の中で経営が立ち直ってゆく。人生の殆どを自動車の国産化へ。が、タッチの差で繁栄を手にすることはなかった。

もう一人の「男」は石橋貴明(トンネルズ)のトーク番組『リシリな夜』。最終回のゲスト。直木賞作家の伊集院静。人生の谷と背を何度も往復。波乱万象。生きた時代も背景も次元も全く異なる「男たち」ですが、男らしい生きようとする姿勢は同じ。一言が深みがあり、カッコ良かった。

『男らしい生き方』とはどんな生き方か。今も語り草になっている象徴的なヒトがいます。白洲次郎(写真上)。戦後、占領下、GHQと日本政府との交渉人として体を張った。GHQが「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた男です。

彼らの共通項は、権力や金銭に媚びない。動じない。ブレない。シンプルでクリアな価値観。そんな人々が目指すのが次の5つ。今を昔も、これが男を磨く術です。すなわち…、

①(力や金に屈しない)「勇気」。
②(他人に頼らない)「自立」。
③(ホンネで生きる)「誠実」。
④(他人を許す)「寛大」。
⑤(弱者への)「親切」。


白洲と豊田は戦後の混乱期から復興期へ。同じ時代に生きたヒト。面識があったか否かは解りませんが、日本にはイイ男たちがいますね、「彼ら」は、歯を喰いしまり、必死に生きた。あんな生き方は到底ムリ。でも、見習いたい。ほんの少しでも…。