2011年7月29日金曜日

ドッキとする偉大なヒトの7つの言葉


この9月、チョットした縁で南インドへ行くことなりました。大都会チャンナイ(旧マドラス)です。[写真参照]。インドは初めて。ビザが必要とのこと。申請用紙の渡航目的の中に「ヨーガ修業」という項目があるのに気づきました。世界中からヨーガを習いに行く人々が多いからでしょうネ。何と駐日インド大使館直営のヨーガ教室もあることが分かりました。ヨーガはインドの大切な無形文化遺産。日本にとっては何にあたるのでしょうか。

折角、南インドに2週間滞在するので、インドのことを少し学んでみよう。そう思い立ち、ガイドブック他を数冊を購入。只今勉強中。遠い昔に読んだ(?)古書『ガンジー伝記』も本棚の奥から探し出して来ました。

今はガンジーとは言わずガンディーと言うのだそうですが"インド独立の父"マハトマ・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi)。享年78歳。計5回もノーベル平和賞候補になりながら一度も受賞しなかったヒト。没60年以上経った今でも世界中から敬愛されている偉大な思想家。カンディーから影響を受けたトップリーダーは実に多い。例えば、マーティン・ルーサー・キング、ダライ・ラマ、ネルソン・マンデラなど数え切れないほどです。

狂信的なヒンズー教徒の凶弾に倒れたガンディー。その数ヶ月前、イギリスの雑誌に寄稿した"Young India"と題した小論文があります。それに記された「七つの社会的罪 (Seven Social Sins)」。ガンディーの思想や思考が端的に表わされているとされる有名な言葉です。すなわち…。

「理念なき政治」(Politics without Principle)
「労働なき富」(Wealth Without Work)
「良心なき快楽」(Pleasure Without Conscience)
「人格なき学識」(Knowledge without Character)
「道徳なき商業」(Commerce without Morality)
「人間性なき科学」(Science without Humanity)
「献身なき信仰」(Worship without Sacrifice)

遺言に従い、ガンディーの遺灰はガンジス川に流されます。その場所に建立された慰霊碑に、この言葉(七つの社会的罪)が刻まれているとのこと。ドッキとする言葉ですネ。今の世界…、今の日本…、彼ならこの現状を何と言うでしょうか。聴いてみたいですネ。

2011年7月22日金曜日

強い思いが日々の努力を支える原動力 成功へのルール


久々の"Big News"でした。サッカー女子ワールド杯世界一。嬉しかったネ。徹夜でTV観戦しました。一瞬で戦況が変わるボールゲームの怖さと凄さ。結果が全てのプロスポーツですが、過程も大事。勝ちたい…勝てる…。土壇場まで持ち続けたチーム一丸となった強い思いが勝利を引き寄せたのだと感じました。

一躍、時のヒトになった《なでしこジャパン》ですが苦節30年とか。男子に比べ、女子は環境や基盤が脆弱。チーム存続も危ぶまれた時期があったとのこと。世界一になったとは言え、今でも彼女らの多くはセミプロらしい。男子とは大違い。高級車を乗り回し、貴金属をチラつかせたスタープレーヤーたち。海外でプレーしていると言えば聴こえはイイが実態は持参金付きの"お客さん"たち。そんな彼らがこの彼女らの"結果"をどう見ているのか。本心を聞いて見たいものです。

強い思いが努力の原動力となり"結果"を引き寄せる。スポーツに限らず、何事も奇跡や偶然では起こらない。全ての現実は必然的に起こる。この例としてよく引用されるのがイギリスの文化人類学者が行った研究。アフリカでの雨乞いの研究です。

ある部族の雨乞いの踊りは成功率100%。他の部族とは比べものにならない。何一つ特別なことはしていないのだが、その部族に限り、雨乞いは必ず成功する。何故か。長期にわたる調査の結果、一つの結論が得られた。成功率100%の秘訣は何と「雨が降るまで踊り続けること」だった。つまり、諦めない粘り強さです。他の部族との決定的な違いは、その部族の全員が<必ず願いは叶えられる>と信じていた。強い思いを持っていたことです。今日、この研究から分かっていることは、ヒトの世界での全ての出来事は、粘り強い努力があって始めて結果が得られる。どれだけ努力するかがその結果を決定する。そこには偶然が関与する余地はなく、必然的に起こる。だから現実化するには粘り強さが…、目標を達成するには強い思いからのビジョンが必要なのだ、という事です。

《なでしこジャパン》もきっとこの成功への法則に従ったのでしょう。奇跡や偶然で世界一には成れない。粘り強い努力と強い思い。これがあったからその現実化した結果だったのです。おめでとう。そして、ありがとう。

2011年7月12日火曜日

ラストシーンは花のごとく…人のごとく…


無常の美。引き際の大切さを表現する言葉があります。400余年も経過した今でもよく引用される超有名な一句。

♪ 散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ ♪

細川ガラシャの辞世の句です。「敵は本能寺にあり」あの織田信長を倒した明智光秀。その娘として生まれ、明智三姉妹の中でも特に世間に翻弄され、悲惨で数奇な生涯を生き、潔く散った女性。凛とした生き方は日本女性の象徴です。死後、彼女のことはローマでオベラとなり、オーストリアで戯曲となり、今日でもこの劇「気丈な貴婦人」は「蝶々夫人」とならび上演されているそうです。

時の首相もこれまでに退陣の際にこの一句を口にします。記憶に新しいのは小泉純一郎元首相。現首相も自称"一定のメド"とやらがつけばどこかで辞任するのかも知れません。が、今のところ次々にその"メド"とやらが追加され、一向にその気はなさそうです。国難の危機です。世界一等国の最高権力者なのですから、普通の小父さんと同じ如き「言った…言わない…」を繰り返すことは勘弁して欲しい。見苦しいですヨ。あの方には細川ガラシャ的な凛とした美意識はないのかも知れません。が、心の中に書き留めて欲しい一句です。

あの日から4ヶ月も経っています。引き際が良ければ、世間の見方も変わります。花も人も同じです。