2010年12月25日土曜日

キリスト教とユダヤ教の違い。もう一つのメリークリスマス!



今日(12月25日)は世界一有名なヒトの誕生日。言わずと知れたイエス・キリストです。何と地球上の4人中1人がこの日を祝うのだそうです。が、しかし、キリスト教徒は1人だけで残りの3人はそれを口実にするだけ。だいたいキリストがこの日に生まれたかどうかは極めて怪しい。1月6日や3月15日など諸説あるからです。この日を祝うことになったのは4世紀以降。その理由は古代ローマ時代の太陽神祭が次第にキリスト教化したからと言うのが定説です。この日にギフト交換する風習も古代ローマ人に由来するらしい。

それから、イブの夜、雪景色の中をさっそうと登場。トナカイのそりに乗り、煙突から入り、靴下の中にギフトを入れる赤い服着た白ヒゲの小父さん。例のサンタクロースは北欧のクリスマス伝説に由来する。この二つの異なる物語、①キリスト誕生、②クリスマス伝説の二つが一つに合体。これがヨーロッパ⇒アメリカへ伝播。クリスマスが祝う口実となり、派手さが増すのは案外新しい風習のようです。

無知とは恐ろしいもので、イスラエルへ行った時のことです。死海からテリアビブへ戻る途中、イエス生誕の地(ベツレヘム)を訪れました。ガイド役の方へ「この辺では盛大にクリスマスを祝うのでしょうね」と気軽に言ったのが運の尽き。顔色が一変「私たちは祝いません」と冷やかな態度。急に気まずい嫌な雰囲気になってしまいました。

旧約聖書から新約聖書まで、400年間の謎の空白があります。旧約時代ラストの預言者ミカが「やがてメシヤ(神の使者)が来る」と言い残して死にます。そして400年後、そのメシヤとしてイエスが誕生する。新約時代はそこからスタートします。しかし、ユダヤ教では未だにメシヤの到来を待ち望んでいます。何故ならば、大工ヨゼフの息子イエスはメシヤではない。メシヤはダビデ王の子孫でなければならないと彼らは言っています。だからクリスマスなど言語道断。"フザケタことを言うナ"なぜイエスを祝わねばならないのか。その理由が全くないと言う訳です。

なにわともあれクリスマスを口実に飲み食いする側としては、ユダヤ教からもキリスト教からも怒られる事を覚悟の上、今夜も、昨夜に引き続き、乾杯です。Merry Christmas!

2010年12月18日土曜日

師走だからこそノンビリと適当にサボる

ストレス社会の現代。うつ病はよくあるフツウの病気です。有病率は人口の3~5%で年々急増しているとのこと。知人の中にも自称うつが何人かいます。その病状の基本は3つ、①うつ気分、②活力低下、③ネガティブ思考とか。身体症状としては、全身倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、耳鳴り、吐きけ、腹痛、便通異常、腰痛、手足のしびれなどがあるらしい。

そう言われると思い当たるフシがいくつもあります。そうダ…私もうつかも知れない。キットそうに違いない、早速、幼馴染へデンワ。彼は精神科医です。小学生の時から我ら仲間とは別格な存在で成績優秀。結局、子どもの時からの希望通り今はドクター。「オレうつかも知らないだヨ」と言うと"何ッお前が?!"と始めは真面目に応対してくれたのですが、次第に取り合わなくなり「酒でも飲んでサッサと寝ろ!」と怒られました。彼曰く、うつと言い張るヒトにうつはいないとのこと。しかし、私はうつになりやすい性格らしい。その特徴は仕事熱心、こり性、生真面目、几帳面、正義感。「自分の責任だ」と思い込んでしまう癖が確かにある。「でも、お前は違うナ。子どもの時から案外いい加減なところがあったからナ」と言われてしまいました。その通りです。これも思い当たるフジがいくつもあります。とは言え、ストレスの多い仕事なので「注意するに越したことはない」と以下の4つを助言してくれました。つまり…

①オーバーペースにならないように適当に手を抜く
②メリハリのある生活リズムで暮らす
③何事にも執着せず時々気分転換をする
④独りでボーッとする時間を創る

私同様、自称「うつ病ダ」と力んでる方々へグッド・アドバイス。お互い注意しましょう。彼曰く、適度のうつの方がイイ。仕事の出来も良く、成果も上がるのだそうです。そして、うつを理由に適当にサボることもできる。案外都合がイイようです。が、程度問題で深刻になると手ごわい病とのこと。多忙な師走だからこそオーバーワークにならないように適度にサボる。何事もそれが一番です。